フランスの旅、2日目の記録です。 4日間のなかで、2日目が旅のハイライト、南仏アヴィニョンへの日帰り旅です。あらかじめ買っておいたTGVのチケットを持って、朝の6時過ぎにホテルを出ました。 パリ・リヨンまではスイっと行きました。列車の案内板には、該当列車が出ておりほっとしましたが、まだ到着ホームはわからないとのこと(青のアルファベットホームということだけわかりました)。駅のカフェで朝食をいただきました。ここはホーム地下で、案内板もあり、雨雪をしのげるので、みなさんここで待っています。 出発まであと20分ほどのとき、夫が「トイレ~」というので、率直に言ってけっこうイライラしてしまいました・・・ううう、列車にもトイレはあるのに・・・この時くらいには、トイレには50セントのチップが必要であることがわかり、ポケットにジャラジャラと小銭をいれておりました。 出発15分前くらいになり、わたしたちの乗る列車番号のホームがDホームであることがわかりました。黄色いコンポステ(日付刻印機?)に切符をはさんで「ジャッ」と日付を刻印しました。 コンポステ、これは実はアビニョン駅のコンポステですが・・・・。 そしてDホームに上がり、列車の行き先を確認、マルセイユ行き、なので、たぶん、いいんだろう・・・よく見るとアヴィニョンも書いてありますね。2階建ての立派な列車でした。 座席に座り、7時過ぎでも真っ暗な中を、TGVは出発しました。音や揺れが少なく快適で、酔いやすいわたしでもあまり酔うことはありませんでした。中はけっこう混雑しており、なぜかノートパソコンを広げている人がいっぱいおりました。 そして、おしっこの旅、わたしはトイレに立ちました。トイレは各車両の1階と2階にあります・・・トイレがたくさんあって、嬉しいな~・・・と思ったら、「occupied」の下に、「HORS SERVICE」というボタンが点灯しているトイレが多くありました。 恥ずかしながらHORS SERVICEの意味がわからず、1日目の経験があるために、「ホースサービス、自動洗浄中かな?」くらいに思ってトイレの前で待っておりました。すると、どこのトイレにも親切な方々がいるもので、ここは使えない、と教えてくれました・・・「故障中」って意味だったのですね。 トイレのうち、かなりの割合で故障中のものがあり、故障中ではないものを探して、なんとか用を足しました・・・故障中というボタンがあらかじめ設置してあるのが凄いですね・・・しかも、前に故障中だったトイレが、次に見たら使えるようになっていたり・・・このあたりから、だんだんとフランスにおけるものごとのパターンについて、感じられてきました。 さて、なんと、いきなり電車が止まってしまいました。放送はフランス語のみで「エレクトロ・・・」くらいしか聴き取れませんでした。これから遠出というのに、夜明け前の雪の中、10分程度は止まっており、わたしは不安でいっぱいでした・・・ちゃんと辿り着けるのかしら・・・・。 そして走り出してしばらくあとに、もう一度停止しました。外には牛が見えました・・・・わたしはさらに不安になりました・・・・このままでは到着予定時刻をかなりすぎることは確実です。あまり調べなかったわたしが悪いのですが、パリ・リヨン駅を出ると次はすぐさまアヴィニョンTGV駅なのでしょうか?いわゆるリヨン駅とかには停まらないのかしら?もしかして到着が数時間遅れてしまうのではないだろうか・・・? そう思った理由のひとつは、予想していたほど「速い」と感じなかったこともあります。TGVは疾走する感じではなく、緩やかにすーっと走っている感じでしたので・・・今日は雪のせいでスピードが遅いのではないだろうか、こんなスピードで600キロ以上も離れたアヴィニョンにちゃんと午前中に着くんだろうか?などと思ってしまったのです。 結局、40分遅れでTGVが滑り込んだ駅は・・・アヴィニョンTGV駅でした。夫が車窓を見て、「この街はまちがいなくアヴィニョンだあ、教皇庁が見える」と興奮していました。あまり「速い」と感じさせなくとも、実は速かったのですね、パリ―アヴィニョンをノンストップで3時間半、やはり、すごいです。 アヴィニョンTGV駅からは北口の「AVIGNON POSTA(アヴィニョン郵便局?)」行きバスに乗りました。1.2ユーロを運転手さんに払ってカードをもらって機械に通します。 アヴィニョンでの観光については興味がないので省略して、帰りの列車のことを書きます。18時半アヴィニョンTGV駅発の列車だったので、1時間以上早く駅には到着しました。 ・・・しかし、アヴィニョンに来たときの列車が40分遅れなら、帰りも遅れるのではないか、という悪い予感がありました。 果たして・・・ これを見たとき、まず、retardの多さに不安を抱きました。リタード、たぶん「遅延」という意味なんだろうな・・・・そして、わたしたちの乗る18時半発パリ・リヨンはともかく、その前に出る18時4分発の同じパリ・リヨン行きが遅れているようだ・・・・。 ここで、   A LHEURE という単語が気になり、調べたところ「定刻」という意味のようで、ちょっとほっとしたのですが・・・・でも、同じ路線を走る前の電車が遅れているということは、わたしたちの列車もその後になるのではないか・・・・不安・不安でした。不安のひとつは、定刻どおりでもパリに戻るのが21時過ぎと遅かったせいもあります・・・ああ、もっと早い列車で帰ればよかった・・・ 結局、わたしの列車が、遅れている列車よりも先に定刻で出て、ちょっとほっとしたのですが、これはほんとに「たまたま」運が良かっただけであって、自分が予約した列車が遅れるという可能性も大いにあったんだなと思うと、怖い気持ちになりました。(・・・まあ・・・遅れるというだけで、恐れるほどでもないのかもしれませんが、わたしは不安になりやすいタイプなのです・・・・) そのうえ、定刻どおりに出たこの列車も、途中駅でアナウンスとともになにやら停車しました。この停車は長く、20分以上だったでしょうか。また、ノロノロ運転の区間もありました・・・何より、わたしが不安になったのは、停車駅もなく、いまどのあたりを走っているのか、手がかりがつかめないことでした。ちゃんとパリに向かって走っているのかしら・・・ノロノロ運転なので、パリまであとどのくらいかかるのだろうか・・・・? まったく手がかりが読めないまま、少し寝て、周りの人が荷物をまとめる音で目覚めると、パリ・リヨン駅におりました。結局、列車は50分程度の遅れで、パリ・リヨン駅に着いたのでした・・・・。ホームにはかっこいい駅員さんがたくさんいて、封筒のようなものを配っていました、どうやら遅延による払い戻しの書類のようでした。 あとは地下鉄で帰るだけ・・・もはや、パリ・リヨン駅にいることで、ほっとしている自分に気づきました。 こうして不安だらけのアヴィニョン日帰りは終わりました。不安の海のなかで学んだことは、パリの電車は細かい故障や遅延などはしょっちゅうある・・・ということ、そして、小さなトラブルがあったとしても、多くの場合、大きな運行には基本的に支障はない・・・・そんなことでした。 おやすみなさひ。 ♪